10kgやせて高血圧、脂肪肝、

中性脂肪値まで改善できた

驚異の「朝フル」パワー

団体職員
清水和繁

(安心2004年10月号)


典型的な生活習慣病の予備軍

 「山盛り一膳のごはんにみそ汁、卵焼き、塩ジャケ、漬け物」、これが一年半ほど前までの私の定番朝食メニューでした。
 「温州みかん2個、バナナ1本」こちらが今朝の朝食です。
 私の住んでいる愛媛県はみかんの産地であり、自宅でもみかん畑を持っています。温州みかん、伊予柑、デコポン、清見、河内晩柑と1年じゅう柑橘類の収穫があるため、季節の柑橘類はなじみ深いものではありました。
 それが、現在では必ず朝の食卓に並びます。ほかはバナナがリンゴになったりスイカになったりと、日によって取り合わせが変わります。わが家の朝食は「朝(あさ)フル」(フルーツが主食の朝食)なのです。
 私が朝フルを始めたのは、昨年5月9日に佐藤八郎氏の講演を聞いたのがきっかけでした。氏はフルーツ朝食のバイブルともいえる『常識破りの超健康革命』を出版した会社の社長で、ご自信も朝フルを始めて肥満や脂肪肝が解消しています。
 佐藤氏の講演に興味がわいた私は本のほうも一気に読破し、翌朝から朝フルを実行する気持ちを固めました。
 そのころ、私の体は問題だらけでした。以下が当時の人間ドックの数値です。

●血圧=最大血圧が180mmHg、最小血圧は110mmHg
 (基準値は最大血圧が100〜140mmHg、最小血圧が60〜90mmHg)。
●中性脂肪肝=177mg/dl(基準値は30〜149mg/dl以下)。
●肝機能=GPTが40単位(基準値は35単位以下)、γ-GTP63単位(基準値は50単位以下)

 おまけに、脂肪肝が進行していると診断される始末です。まさに、典型的な生活習慣病予備軍でした。
 私がとくに気になっていたのは、血圧です。驚くほど高い数値ではありませんが、もともと高血圧の家系で、肉親の何人かも脳卒中(のうそっちゅう)で倒れているだけに胸騒ぎを感じました。
 当時は身長173cmに対し、体重は79・5kg、体脂肪率25%とやや肥満ぎみだったこともあり、医師からは、「ダイエットすればよくなる」と強くいわれていました。私も体が「やせてくれ」と悲鳴をあげているように感じていました。
 そうかといって、簡単に食べる量をへらしたり、運動をふやばんしやくしたりはできません。晩酌はやめたくないし、仕事で酒を飲むこともあります。
 メシは食べたし、命は惜しし。そんなハムレットのような心境に陥っていたときに、朝フルに出会ったのです。

日を追うごとに細胞が目覚める

 朝フルの魅力は、「フルーツにするのは朝食だけで、ほかは普通の食事でかまわない」、しかも「生のフルーツならおなかいっぱい食べてもよい」という点です。
 これなら、空腹をがまんしなければならないという、ダイエットにはつきもののストレスもなさそうです。
 さらに、私にはある記憶がありました。前夜にお酒を飲みすぎた翌日は、朝食を抜かしてしまうことがあります。そんな日は意外に体の調子がよく、仕事もバリバリ進むのです。
 ふだんは、朝食をしっかりとるため、思っている以上に消化にエネルギーを費やしているのかもしれません。フルーッをとるだけなら、消化エネルギーをほとんど使わず、むしろ排泄をあと押ししてくれるので、体調もよくなるはずです。
 こう考えて、がぜんやる気がわきました。
 忘れもしない昨年の5月10日、朝食を甘夏2つにバナナ1本に代えて、朝フルをスタートさせました。当日、まず実感したのが「なんて体が軽いんだろう」という驚きでした。
 さらに日を追うごとに細胞が目覚めていく感じがあり、疲れにくさを実感するようになりました。
 そして朝フルを始めて1カ月ほどで体重が2kgへりました。それからも月に1kg近くやせつづけ、1年たったころには、約10kgへって、69kgまで減量できたのです。体脂肪も20%までへりました。
 朝食を変えただけで、この結果です。会う人ごとに「清水さん、やせたね!」といわれ、まんざらでもありません。ズボンがことごとくブカブカになり、うれしい悲鳴をあげています。
 おそれていた血圧は、現在最大血圧が130〜140mmHg、最小血圧が80〜90mmHgで安定しています。中性脂肪も、大幅に改善し、83mg/dlまで減少しました。また原因不明の脂肪肝が消え、肝機能値もGPTが20単位、γ-GTPは23単位へと、完全な基準値に戻っています。
シャープになった現在
太っていた当時
 さて、朝フルをスタートして以来現在にいたるまで、私の朝食は前述した柑橘類を中心にしたフルーッだけです。昼食までにおなかがすいたときには、カバンに忍ばせたミカンやバナナを空腹感がなくなるまで、食ベるようにしています。私の場合、朝食を除けば普通の食生活です。たくさんではありませんが、ビール中びん1本程度の晩酌は欠かしたことがありません。
 おかげで、ストレスはまったく感じずに、驚くほどの効果が出たのです。
 朝フルがもたらしてくれた喜びは、健康だけではありません。いってみれば、生活そのものにうるおいが生まれたように感じます。
 たとえば、いつも食卓に盛られている色とりどりのフルーツを目にし、その芳香を鼻にするはずだけでも、なんとなく心が弾んできます。味覚も澄んできて、食そのものに以前とは違った楽しさを抱くようになりました。
 余談ですが、いっしょに朝フルを楽しんでいる妻は「朝食をつくる手間がなくなった」などと喜んでいます。
 また私は、朝フルのすばらしさに共鳴している仲間10名と「えひめ朝フルの会」を作っています。5kgやせた女性や、とにかく体調がよくなったという男性など、その効果は目を見張るものがあります。
 フルーッの豊かな恵みを、みなさんも味わってはいかがでしょうか。
フルーツが朝の排泄を高める

ひとことアドバイス

つるみクリニック院長 観見隆史(つるみたかふみ)
 フルーツをおなかいっぱい食べていい。これが朝フルの特徴です。したがって、清水さんが述べているように、ダイエットにつきもののストレスがありません。それどころか、フルーツにはビタミン、ミネラル、酵素などの抗酸化物質が豊富なので、異化(排泄)作用が活発になります。代謝がよくなり血液がきれいになるため、血液検査の数値がよくなったのも当然です。
 朝のごはんをやめるのは、大変だったと思われます。しかし、朝は、しっかり食べなければいけないという固定観念を捨てれば、朝フルはそれほどむずかしいものではありません。