〜金次郎さんに学ぶ智慧の創出〜

 二宮金次郎が生きた天保年間と現在は似ている。火山の噴火をみると、富士山以外はいずれも噴火しており、天明と天保の飢饉がおこり、今でいう「異常気象」が続いた。

 金次郎さんの有名な逸話である。気象予測技術の進化はめざましいが、常に五感を研ぎ澄まし、観察を怠らず、季節の流れを読むことに専心しなければいけないと思う。そのためには洞察力を養わなければならないが・・・。

【二宮翁夜話】  
 金次郎さんの高弟である福住 正兄(ふくずみ まさえ)が書いたもの。天地の摂理に従った生き方をすることを「誠」の道として説いている。天と地と、その間の自然界の法則や原理を重要な道しるべとする。このことを「音もなく 香りもなく常に天地(あめつち)は 書かざる経を繰り返しつつ」と金次郎さんは詠んだが、日々繰り返される自然の営みにこそ、誠というものの本質が内在している。このように実際に起きていて、五感で確認できる最も基本的な自然の原理を認めずに、気象予報を行うことは意味をなさない。論語に「天何言哉 四時行焉 百物生焉」とあるように、文書として書かれていない経文、言葉として発せられていない教えや戒めを、天地の間から読みとって大事にすることが必要である。米を蒔けば米が実り、麦を蒔けば麦が実るという、天の理にしたがって誠を見出し、実行することが肝要である。

金次郎さんと私

街路樹のぼたん桜(松山市)
散りゆく花びら(千舟通り)